親鸞聖人ゆかりの見返り橋

親鸞聖⼈ゆかりの⾒返り橋

わかれ路を さのみなげくな 法のとも また会う国の ありと思へば

  • 茨城県笠間市 稲⽥の草庵(現在の⻄念寺)では、⽂暦元年(1234)頃、親鸞聖⼈は約20年お住まいになられたこの地に家族を残して京都に帰られたと伝わっています。⼩川にかかる橋の上で、⾒送る家族、同⾏達を振り返りました。さすがにお名残りを惜しまれ、しばしのあいだたたずみ次の和歌を詠まれました。

わかれ路(じ)を さのみなげくな 法(のり)のとも また会う国の ありと思へば

いま私たちはそれぞれの⼈⽣の分かれ道に⽴っているけれども、そんなに悲しまないでおくれ、お互い念仏のみ教えをよろこぶ仲間であろう。また必ずお浄⼟で会えるから、永遠の別れというわけではないんだよ。

⾒送る⼈々は涙を流しながら、親鸞聖⼈の旅⽴つ姿に⼿を合わせお念仏申されました。
後世の⼈々の⼼を揺さぶるありがたい和歌として、今⽇に伝えられています。

旧⾒返り橋移転の由縁について

⻄念寺周辺は⼀⾯の⽥圃です。
昭和から平成の農地基盤整備事業に伴い、⾒返り橋は移転を繰り返し、平成20年に新しい⾒返り橋につけかわりました。平成22年に尊いご縁を頂戴し、旧⾒返り橋は慈照寺で⼤切に護持されています。

事前にご参拝される⽇時をご連絡いただければ、⾒返り橋のくわしい説明をさせていただいています。
どうぞご遠慮なくお越しください。