2024.3.6

人生は深い縁

先日のがん患者会での講演をきっかけに知り合った藤田さんと再会。彼自身も家族も、がんサバイバーではないにも関わらず「なぜ活動に携わっているのか?」ふとその根っこの部分を聞いてみたんです。

彼は3.11東日本大震災で、陸前高田に住んでいたお姉さんを亡くしています。私たちはニュースでしか知りえなかった現地の姿を、大切に聞かせていただきました。

週末の学会で、龍大の鍋島先生や京都第一赤十字病院の河野先生から、震災の時にお棺が並び身元が分からない方が多数いらっしゃった話をリアルに聞いたばかりのこのタイミングで、藤田さんの話を聞かせていただいたのも何かの縁。

お一人おひとり家族を確認する心境、見つかってほしい気持ちと現実を受け入れ難い両極な気持ち、その光景をありありと感じました。

お話しながら、あぁ、いまもお姉さんは藤田さんとともにここにいるんだなと。つながり続けている。

お姉さんのことをきっかけに、この杉浦さんと出会い関わることになったそう。ここのエピソードは5/19に語ってくださるかもですが、とびきりのサプライズに背中を押されて今の彼があります。

「グリーフから希望を」
自坊でも大切にしている一般社団法人リヴオンの言葉。3月11日を前に、死と生、生きる意味と育まれる希望を感じた出会いでした。